夏のおもいで(2日目の1) [⑪写真(山行記録など)]
2日目。
僕が夏に行った山、槍ヶ岳の思い出の2日目です。
これは続きの記事なので、まだ1日目を読んでいない方はそちらを先にお読みください。
また、1日目の記事に写真を追加しておきました。
朝起きたのは午前3時半。
まだ辺りは真っ暗だ。
今日の行程は長い。
朝早くから行動して、昼過ぎには目的地に到着するのが好ましい。
山での日の入りは驚くほど早いから。
行き先は双六小屋という場所だ。
そこから槍ヶ岳山頂まではもう少し時間がかかる。
歩く時間は簡単に計算して8時間。
わさび平小屋の標高は約1900m。
目的地の標高は約2700m。
約800mを登ることになる。
起きた直後から慌しい一日が始まる。
分かりにくい例だが、これは軍隊での朝と少しは共通点があるのではないだろうか。
もちろん軍隊ほど厳しいという事はない。
朝ごはんはロールパン3つと、焼いたソーセージ3本。
大なべでソーセージを焼いた。
この程度の食事なら10分程度で準備できる。
食事を作っている人員以外の人はテントを撤収して、荷物のパッキングを行う。
食事の準備ができたら、それを流し込むように食べる。
ここで、2名の部員が体調不良を訴えた。
1人は昨日から風邪っぽいと言っていたのだが、夜の間にもう1人に風邪を移してしまったらしい。
朝ごはんを苦しそうに、がんばって食べている姿は本当に気の毒だった。
彼らにはベンチで休んでもらい、残った人員で食事の片付けと、テントの撤収とパッキングを行った。
ここで更に2人減ってしまったら生徒は3人、顧問は2人になる。
こんなに小編成になるのは初めてのことだ。
もちろん不安になった。
この合宿、成功するのだろうか・・・?
少し弱気になってしまった。。。
彼ら2人はこれからどうするのか、顧問と部長が相談を始めた。
彼らはどう見ても、これから2日間歩ける状態じゃなかった。
「このまま、人数不足で下山かな。。。」と思ってしまった。
(わさび平小屋の入口の前にあるベンチにて。)
手前でグッタリとしている人が、病人だ。僕と同級生。
後ろでグッタリしてるように見える人物は、病人ではない。靴紐を結んでいる途中だ(笑
午前5時前、話がまとまった。
病気になった2人はテント・共同装備・食料を少し持ち帰り、下山することになった。
僕のザックは、すこし食料が増えた。
部長・顧問は引き返す気はないみたいだ。
よし、それなら頑張って頂上に立ってやろうではないか!
強気でいこうと思った。
下山する2人と別れを告げる。
僕は「残念だったな。気をつけて下山しろよ。お大事に!」
と普通の挨拶をした。
どんどん荷物が増えて、多少イライラしていたのは確かだ。
今思えば、もう少し気の利いた言葉を掛けてやればよかったと思う。。。
彼らは槍の頂上に立つことを楽しみにしていたはずだ。
辺りはかなり明るくなってきていた。
下山する2人と分かれて、残った5人は隊列を組む。
5人の中の先頭は僕になった。大きな合宿での先頭は初めての経験だ。
先頭を歩く人はとても重要であり、責任は重い。
歩く道によってスピードを変えたり、道を間違えないようにしたり、と色々と油断できない役目だ。
先頭を指名されてからは、一気に気持ちが引き締まった。
靴の紐を締め、出発。
僕:「いきま~~す!」
他の人:「うい~っす!」
と、こんな変わった掛け声を掛けてから出発。
これはずっと前からそうなのだ。別に僕が始めたことではない(苦笑
どんどん明るくなってくる空のした、遠い目的地へと歩き出した。
まだまだ先は長い。。。
旅は、始まったばかりです。
2日目は長くなるので、いったん切らせていただきます。
2日目の2へ続く。。。
苦難の道はさらに続いていたんですね(;´Д`A ```
写真からは「どうすんのよ!」ってムードがよく出ていますね。
まさかこの後も・・・メンバーが減るとか?
by ahtoh (2006-01-08 22:20)
>>ahtohさん nice!ありがとうございます!
このときは、全員テンションどん底でしたから^^;;;
「こんな先の見えない山行・・・僕も下山させて~~ToT」
と、心の中で思っていたのはナイショなのです(´∀`*)
続きは早くて今日の深夜、
遅かったら明日の午前中にでも書く予定です。
読んでくださってありがとうございます!
by うぃん (2006-01-08 22:25)
わくわく o(^ー^)o
by moonrabbit (2006-01-08 22:48)
>>moonrabbitさん nice!ありがとうございます^^
もう、半年前ほど前の話なので、
色々と思い出しつつ、資料を確認しつつ記事を作っています^^;
思い出はこうも簡単に色褪せてしまうものなんですよね。。。
これ以上忘れてしまわない為、皆さんに読んでもらう為、
がんばります^^ノ
by うぃん (2006-01-08 22:52)
部員がどんどん減っていく・・・。
続きがものすごく気になります。
by haru_one_of_a_kind (2006-01-08 23:00)
>>ハルさん nice!ありがとうございます^^
部員は、
高校2年生の部長が1人。
高校1年生の僕とA部員で2人。
3人って・・・部活なの!?って感じでした(笑
今では楽しい思い出です。
続きは、今記憶を整理しているので、少々お待ちを~^^ノ
by うぃん (2006-01-08 23:06)
グッタリしている二人だと思ったら一人は違ったのですね。w (^Д^)ノ
二人は無事下山できたのかな。 (´∀`)ノ
(^ー^)ノシ
by モッズパンツ (2006-01-14 16:07)
>>モッズパンツさん nice!ありがとうございます^^
実は、写真の右のほうの寒そうにしている人が病人その2です^^;
二人は無事に下りて、その日のうちに帰宅しました^^ノ
by うぃん (2006-01-14 16:14)